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イラストと料理と制作とデザイン、、、つまりは趣味ブログ
by ruburu_888
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樹脂標本の作り方~クワガタ~
昆虫および植物の樹脂標本の作り方を紹介します。
脱脂しない、オリジナルなやり方です。
参考にする場合は自己責任でお願いします。

■準備するもの
・標本し乾いた昆虫
コクワガタ
コクワガタ posted by (C)ruburu
昆虫によってはうまくいかないものいます。下記に記述。

・不飽和ポリエステル樹脂
不飽和ポリエステル樹脂
不飽和ポリエステル樹脂 posted by (C)ruburu
注入型を買ってください。積層用と間違わないように。ホームセンターにある安めのものをお勧めしますが、最初は東急ハンズなどに売ってる硬化剤とセットのものを買いましょう。

・硬化剤
硬化剤
特に種類もないと思います。入れる量を間違えると、固まらない、熱を持ちすぎて標本がおかしくなる等、問題が出ます。ここは比率量をきちんと守りましょう。

・昆虫の大きさにあった容器
シリコン型
シリコン型 posted by (C)ruburu
100均の電子レンジ可もの推奨。またはシリコン型、今回はシリコン型を使います。
こだわる人はアクリル板で昆虫の大きさに合わせて型を作ってるみたいですよ。

・紙コップ
紙コップと割り箸
紙コップと割り箸 posted by (C)ruburu
ポリエスチル樹脂と硬化材を混ぜるときに使います。使い捨てがいいでしょう。
洗うにはスチレンが必要でこれまた危険物なので紙コップ推奨です。なるべく厚手のものを選んでください。
・割り箸
ポリエスチル樹脂と硬化材を混ぜるときに使います。これも使い捨てがいいでしょう。
また蝶の空気抜きにも使えます。

・新聞紙
床を汚さないためです。

・ピンセット
ピンセット
ピンセット posted by (C)ruburu
昆虫を動かしたり空気を割ったりといろいろ便利です、先細など種類をそろえるといいです
私が使っているのはこのタイプです。
乾燥した昆虫はもろくすぐに足や触角が取れてしまいます。修復したいときにも精密ピンセットは必須です。

・昆虫針
ピンセットよりさらに微妙な調整をするために使います。
展翅に使っているもの数本で良いでしょう。使ったら捨てましょう。(安全に)
使えないこともないですが、やっぱり・・・ね?

・ティッシュペーパー
ますをか・・・じゃなくてこぼれた樹脂やコップの口に着いたもの、樹脂容器に着いたものを拭きます。
もちろん手も拭きましょう。べたべたします。
手はお湯で洗えば大体とれますが、容器は白く固まってべたべたになるのでやめてください。

・紙やすり#50、#200、#500、#800、#1500の順番
耐水ペーパー
耐水ペーパー posted by (C)ruburu
こちらもホームセンターなどで仕入れてください。数が大きいほど細かい目です
耐水ペーパーをお勧めします。水の中でやったほうが早くきれいにできますよ。

・コンパウンド
研磨剤
研磨剤 posted by (C)ruburu
紙やすりの後に使います。ぺっかぺかにするために使います。研磨剤ですね。
ピカール、、、名前が光ってますね。

・コンパウンド用の布
激落ちクロスを使うといいですよ。ですが特に指定なし。
仕上げは液状のぴカールを使ってティッシュでもいいかもしれません

■どこで手に入れる
必要なものはハンズや札幌だとセントラルで買えます。
ホームセンターでもポリエステル樹脂(FRP)などが売ってます。
すべてそろえるには1万円くらいかかります。
まず樹脂が高い、1kg2500円近くします。

■その他
脱脂する場合スチレンと、その容器、やり方は他のブログを参考にしてください。
一応脱脂っぽいことはします。ポリエステル樹脂にはスチレンが入ってますから。

■環境
平らなテーブル・もしくは板で作業し換気を良くすること。
冬は電気ストーブなどで温度調節しましょう。

■昆虫に関して
今回はすでに捕獲したコクワガタを展翅してあります。
羽を広げて展翅するという難易度の割と高いものを選びました。
蝶も蛾もトンボも樹脂標本にできます。ただししっかり乾燥させてください。

しかしながらカラスアゲハやミドリシジミ、スズメガのオオスカシバの体など構造色が美しいタイプ、要はきらきら光っているタイプで濃い色の蝶は真っ黒になったりします。
逆にオオミズアオやキアゲハ、ヒョウモンチョウ(豹紋蝶)などは透き通ってものすごくきれいになりますが、やはり本来の色ではなくなります。
構造色を保って封入する技術を知っている方は教えてください。


■作成方法手順
1、第一層目を硬化 12時間くらい待ちましょう完全硬化してからが安全。
2、1が硬化したら、一度混合液に甲虫の場合浸します。その後虫を容器いれて、
  足の部分を固定するために2層目をいれ硬化  12時間くらい待ちましょう。
  この時展翅で虫の胸に針を刺して穴をあけている場合
  時々穴の部分に一滴混合液を垂らして穴をふさぎます。でなければ空気が出てきて失敗します。
3、空気に注意し、やすりで削ることも考え昆虫より7ミリ以上上にまで浸して入れる。
  蝶などの場合裏側の空気を、容器を傾けたりして抜いてやったりして12時間待つ
4、型から触らないように固まった樹脂を抜いて さらに12時間待つ
6、バリ(周りのギザギザ)をとり、やすりを全体にまんべんなくかけ、
  100→500→1000と紙やすりを細かくしていき、コンパウンド荒目→液状で磨き完成。

では詳しく見ていきましょう。

■作成
まずは不飽和ポリエステル樹脂と硬化剤を大体100対1の割合で混ぜます。
説明書付きのものに混合比率がかいているのでそれに従いましょう。
僕は冬にやっていますので、夏場は硬化材の量、時間が違います気を付けてください。

僕は適当です。
普通の紙コップに7分目まで樹脂を入れ50滴位硬化材を入れ割り箸でよく混ぜ、第一層目を作ります、約5~8ミリくらいの厚さになるように。
第一層注入
第一層注入 posted by (C)ruburu

一個作る場合はもっと少ないですがこの量は5個分くらいの量です。(昆虫を入れる容器の大きさによります)

最初は硬化させるだけなのでストーブの近くで2時間ほどおいとけば固まります。
第一層
第一層 posted by (C)ruburu


次に昆虫の針を抜きます。これが一番しんどい。この時に約3割の昆虫が破壊されます。
標本時に対策をしておかなければいけませんね。
また樹脂を混合し一度甲虫の場合紙コップの樹脂に浸します。脱脂のまねごとですね。
1~2分でいいでしょう。
そして固まった樹脂の上(といっても多少べたついてる。)にピンセットを使い載せます。
第二層
第二層 posted by (C)ruburu

そして足が埋まる程度1mm~2mm程度薄く入れ今度はしっかり12時間近く待ちます。
その間に胸の穴に時々混合樹脂の残りを割り箸ですくって垂らしてあげます。
温度が低いと固まりづらいのを利用し、紙コップは別の部屋や窓、外に置いておくとよろしい。
または別途硬化剤を多めの少量の樹脂を混合してもいいでしょう。
穴が固まればこっちのものです。


12時間経過し、穴も固まったらまた樹脂を混合しますが今回は硬化剤を少し少なめにして混合します。
昆虫の頂点から5mm程度上までゆっくり樹脂を流し込み昆虫の下に潜り込んでいる空気をなんとか抜いてあげて完全に固まるまで12時間ほど待ちます。
第三層
第三層 posted by (C)ruburu



時間をかけて固まったら完成。
こんな感じです。
完全硬化
完全硬化 posted by (C)ruburu

型抜き
型抜き posted by (C)ruburu


これをやすりで磨いていきます。
型抜き直後
型抜き直後 posted by (C)ruburu

全面をやすりで削るとこのように白くなります。
研磨後
研磨後 posted by (C)ruburu


透過比較です。
透過比較全面鑢掛け
透過比較全面鑢掛け posted by (C)ruburu


詳細な画像はありませんが、荒い3ケタの紙やすりではまだ傷や溝が残っています。
これを4ケタの紙やすり1000番以降で消していき研磨剤を使って磨きます。
前面だけ磨いたのがこれです。
透過比較前面仕上げ
透過比較前面仕上げ posted by (C)ruburu

両面を磨けば
透過比較両面仕上げ
透過比較両面仕上げ posted by (C)ruburu
透過比較
透過比較 posted by (C)ruburu
おわかりいただけただろうか?

きちんと透明になっていますね。


後は全面磨いて終了です。
以上!

採集が丸一日
展翅が30分~1時間で待ちが2週間
樹脂待ち時間含め24時間くらい
やすりがけ全行程で2時間ほど。

樹脂標本一つ作るのに膨大な時間が必要になります。
少なくてもやすりがけは一個一個なので大変です。
質問があればコメントしてください。



ひとことぐぐっても見つからなかったこと。
蛾、昆虫の締め方、殺し方ですが
オオスカシバやオオミズアオなどの胸をつぶせないタイプの蛾、オオスズメバチなど毒つぼに入れるのがめんどい昆虫も含めて無傷で一瞬で殺傷できる道具を発見しました☆
これで蛾の採集もらくちーん、カブトムシも瞬殺できます。
蛾を殺すのに毒つぼや酢酸エチル、冷凍保存等の方法など使ってられません。
馬鹿みたいに簡単な方法です。でも教えてあげないよ、じゃん☆


先輩!・・・クリック応援、して、、、ね。

by ruburu_888 | 2010-01-10 20:55 | デザイン日記
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